お笑い芸人インタビュー「ノオト」前編

インタビュー お笑い × 芸人

公開日:2014/10/28

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お笑いコンビ『ノオト』。所属事務所(ボトホザ)も決まり、現在12月に控える単独ライブで大忙しの中、インタビューを敢行させてもらった。芸人になる前のこと、お笑いのこと、そしてこれからの2人について……。お笑い界の頂きを目指す彼らは今何を思い、感じているのか。ノオトの過去・現在・未来がここにある。

02
ボケ・岩永義仁

学生時代は、とにかくラジオを聴きまくりましたね。深夜ラジオ聴きたいがために部活辞めたりしました。(岩永)

ーーまずは岩永さんから、お笑いの世界に入ったキッカケを教えて下さい

岩永:シンプルに昔からお笑いが好きでした。中学生くらいの時に進路相談があって、何になりたいか考えた時すぐにお笑い芸人というのが頭にでてきて、これ以外にないかって。もうそれしか考えてなかったです。

ーー学校生活でお笑い芸人になるためにやったこととかありますか?

岩永:なるためにというと語弊があるんですが、学生時代はとにかくラジオを聴きまくりましたね。深夜ラジオ聴きたいがために部活辞めたりしました。寝る間も惜しんで聴いてましたから。ただコンビとか組みたかったんですけど、まわりにそういう人がいなかったから全然だめでしたね。出身は長崎県なんですけど、長崎ってテレビがないんですよ。

ーーいやあると思いますよ(笑)。

岩永:ただ本当お笑いの文化がないんですよね。お笑い好きになったのも、なぜかわからないんです。物心ついた時からバラエティー番組を見てましたからね。

ーー学生時代は表立って目立とうとはしなかったんですか?

岩永:しなかったですね。お笑いの文化がない分、まずまわりに「こいつセンスあるな」って思う奴もいなかったですからね。その苦悩は高校まで続きました。友達もいて楽しかったんですが、爆笑するとかそういうのはなく、グループにあんまり属してなかったです。

ーーネタは作ったりはしていたんですか?

岩永:ちょっとしてました。今思うとクソみたいなものばっかですけどね。

ーーいつくらいからですか?

岩永:ネタハガキみたいなのは中学の時に深夜ラジオに、ちょこっと送って挫折するみたいなのがありましたね。高校生くらいのときから自分のネタ考えてみようって思って、コンビじゃないからピンネタを考えてましたね。
03
ツッコミ・春山元樹

テレビの中の大人がむちゃくちゃやってるのを見てカッコイイなって思っちゃったんですよ。(春山)

ーーでは、春山さんにお聞きしたいんですが、お笑いを好きになったキッカケはなんですか?

春山:僕の家はまずテレビを見られる環境じゃなく、家庭内が全然おもしろくなかったんです。その反動からか高校が男子校だったんですけど、男ばっかでくだらないことやって、それがすごく楽しくて……。僕と友達が生み出すやりとりで、まわりの友達も笑ってくれるしそういう空気感が好きでした。たまにテレビをつけると、まわりの大人が真面目な分、テレビの中の大人がむちゃくちゃやってるのを見てカッコイイなって思っちゃったんですよ。それこそM-1とか見ててネタやってる芸人さんがカッコいいなって。

ーー家庭内がつまらないというのは具体的にはどういうところなんですか?

春山:単純に父親が厳しくて、土日とかは勉強させられるしで、部屋に閉じ込められてたんです。そういう環境だと自分で楽しいことするしかないじゃないですか? テレビもほとんど見られないから学校行っても話題に入っていけないし……。そこで、自分が面白いことをして注目を集めたくなっちゃったんです。男子校なんで女子もいなくてカッコつける必要もないし。

ーーネタとかは作っていたんですか?

春山:いやそれはないですね。単純にトークだったリが楽しくて、そっちが主でしたね。僕も岩永と一緒で学生時代ラジオが好きでした。その出会いは、親に勉強しろって部屋に閉じ込められてた時に、ふとラジオがあるなって思って聴いたのが最初です。これは親の盲点だったと思うんですけど。

ーー好きな芸人さんはいましたか?

春山:それこそラジオをされていた「くりぃむしちゅー」さんや「サンドウィッチマン」さんとか好きでしたね。今もですけど。

04

相方のピンネタをみてこいつにしようって思って(春山)

ちゃんとしたネタ作ればちゃんとした奴が来るだろうっていう発想だったんで(岩永)

ーーではコンビを組んだ経緯を教えて下さい。

岩永:養成所で知り合いましたね。
春山:そこで同じクラスだったんです。それで最初の授業が、それぞれピンネタを作ってくるという宿題があったんです。俺はちゃんとみんな作ってこないんだろうなぁって思ってたんで、ちゃんとしている人と組もうと思ったんです。それで相方のピンのネタをみて、こいつにしようって思って。はやく声かけないと、誰かにとられるだろうなって思ってサッと話かけましたね。

ーーじゃぁネタで惚れたんですね

春山:そうですね。まず客観的に見てまず自分はネタが作れないだろうから、ちゃんとネタ作ってるやつと組もうって思ってましたから。
岩永:逆に俺もそうで、ちゃんとしたネタ作ればちゃんとした奴が来るだろうっていう発想だったんで。

ーーコンビ名の由来は?

春山:最初僕たち「ガレージ」というコンビ名だったんですが、それはコンビを組もうってなった時に2人の境遇を話していたら、まったく共通点がなくて唯一趣味が合致したのが音楽だったんです。その中でも2人ともガレージロックが好きだったので、そこからとりましたね。

ーーでは現在の「ノオト」に改名したのは何故なんですか?

春山:名前に飽きちゃったんですよ。
岩永:ガレージという名前にメリットがなくて、そこそこライブには出てたんですけど、検索引っかかりにくかったりで。変えるなら今しかないとノオトに最近改名しました。
春山:新しいコンビ名自体には僕が考えた「火の音」というものから、お世話になっている方と一緒に考えてそこから派生し「ノオト」になりました。

ーー養成所時代のエピソードなどありますか?

春山:2人でよく言ってたのは、お客さんの前でネタの発表会
があるんですが、全然票が入らなくて「俺らの方が絶対おもしろいのになんで入らないんだ」とか言ってましたね。いっつも勝てなくて帰り道で「ブレないように頑張ろう」って。
岩永:今思えば何も関係なかったですけどね。
春山:でも、その時はそれが全てだったからねー。
岩永:あとは、同じクラスに「ゆうきたけし」(現在、ワタナベエンターテインメント所属の若手芸人)とか、あの辺のちゃんとネタができる人達がいてくれたのがありがたかったですね。養成所卒業して、なんにもひっかからなかった僕らを、はやくに主催のライブに呼んでくれたし。

05

音楽のアルバムみたいに作ろうと思ってますね。(岩永)

ーーネタ作りについて教えて下さい。

岩永:ほぼコントなんですが、作り方はバラバラですね。どっから作るかですよね。まず一個は決めうちなんですけど、どういうボケがやりたいか、このボケがやりたいがために……とか。そこから広げたり、今までにやったことのないタイプのネタをやろうって考えたりとか、あとは適当に思いついてこれでいけるんじゃないかって思うもので作ってみたりとかしますね。今のパターンだと、ほぼ考えようって思って考えるよりかは、普段から思いついてメモしたものを、いざ作ろうって思った時に選別して膨らます感じですね。膨らますときも考えようというよりはボーっとしてて思いついたものをくっつける感じですね。

ーーネタの構成を考える上で意識していることはありますか?

岩永:音楽のアルバムみたいに作ろうと思ってますね。トップバッターはコレで、ここらへんにシングルカットできるようなものを入れて……みたいな感じで。あとは曲を聴いててこういうネタ作りたいなって思うときもありますね。

ーーネタの進化のさせ方とかはどうされていますか?

岩永:ただただ感覚なんですけど、これイケそうだなってネタは、ウケていようがすべっていようが大丈夫そうだなって感じでわかりますね。結果育つというか。やり続けたからこその感覚かなってて思いますけどね。もちろん中には間違いもあるでしょうけど。

ーー春山さんはネタの最中意識していることはありますか?

春山:全部のネタに言えることなんですけど、俺が普通の役っていうのはほぼないんですよ。店の店員さんだったりするのが多くて。ただお店の人の役に乗っかってツッコむことが、あまり好きではなくて、なるべく自分の言葉でツッコむようにしています。極端な話どのネタでも春山だよねって持っていけたらいいのかなぁとは思っています。それは技術とかの要素が噛み合ってできるものだと思うんで難しいですけどね。模索中です。あとツッコミのワードなどは考えるとでてこないんで、練習を重ねるうちにセリフが自分の言葉になった時に出てくる言葉が好きですね。
06

ーー後編へ続く。(近日公開)

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