広告とお笑いのインタラクティブな関係

お笑い × 効果・効能 ビジネス

公開日:2014/01/09

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広告に見られるお笑いの要素

最近、「【就活生必見】リクナビの広告が斜め上すぎる件www」というタイトルのまとめサイトがTwitter上で出回りました。

リクルートが運営する就職支援サイト「リクナビ」の広告のキャラクターデザインをギャグ漫画家の「地獄のミサワ」がしているという話題です。

「地獄のミサワ」は中卒ニートという経歴ながら赤塚賞を取った漫画家で、ほとんどのキャラクターが寄り目の自意識過剰なナルシスト。シュールな台詞を持ち味としています。その広告では、就職活動のOBであるキャラクターが、まるでお笑いのヒロシのようなアンニュイな空気を醸し出し、就職活動の大変さをウザイくらいにアピールします。「地獄のミサワ」を知っている人は、就職という社会の難題とキャラクターのギャップに、思わず吹き出してしまうでしょう。また、「地獄のミサワ」を知らない人も、なんだかウザイキャラクターが吐くセリフに「あるある」と言いたくなってしまう面白さがあります。

「なんでだろ~」のリズムで一世を風靡した“テツ and トモ”や、「もしかしてだけど~」で、最近流行りの“どぶろっく“のような、「あるあるネタ」を広告に取り入れているわけです。こうしてみると、普段目にする広告ではそれ自体がネタであるかのように、お笑いと密接な関係にあるものも少なくありません。

お笑いと広告の共通点

お笑いと広告にはいくつかの共通点があります。まず、時間に制約があるということ。例えば、最近の漫才では4分~5分という持ち時間に限定されることが多く、その中で観客の心をつかみ、オチで大爆笑をさせないといけません。

ひな壇にいる芸人にいたっては、話題を振られた一瞬で、笑えるネタを返すという反射神経が必要です。だらだらと長話になってしまえば、話の焦点がボケてしまい、インパクトが薄れてしまいます。

一方広告では、CMの短い時間の中でインパクトを与えたり、街頭を行き来するほんの瞬間に目につく看板を立てる必要があります。

他にもあげられるのは広告にキャッチコピーがあるように、お笑いにも人の耳に残るフレーズがあるという点です。例えば、オードリーの「トゥース!」やビートたけしの「コマネチ」など再現らしやすいものが根強く使われる傾向にあります。今では中堅とも言えるタカアンドトシも「欧米か!」で、認知されるようになりました。

同様に、広告のキャッチコピーでは、雑誌や新聞の詳しい商品内容を読んでもらうにために、いかに見出しで興味をもたせるか、また、人にクチコミしやすいかという点が重要です。

2013年の流行語大賞にも選ばれた「今でしょ!」は、東進ハイスクールのCMが最初の発信場所でした。2009年当時から一般の人にはなんとなく気になる存在だったこのフレーズが、お笑い番組でパロディ化されたことでじわじわと浸透し、2013年に爆発したのです。こうした例は、共通点があるために、お互いに利用しやすい存在であることを裏づけています。

広告とお笑いの相互作用

リクナビの広告がtwitterで出回ったように、面白い物事は伝達しやすいというメリットがあります。広告は商品を売るための宣伝活動です。テレビCMの枠は、たった15秒で何百万円。新聞の出稿料は1ヶ月で何千万円もかかります。それほどのお金をかけて商品を宣伝することは、その後の売上を見込んだ投資です。

赤字になるからと広告を打たず、社会に認知してもらうことができなければ、商品を一度も買ってもらうことができません。似たような商品が出回る中、いかに人の目に留まり、その商品を気にしてもらえるかは、かなりのインパクトが必要になります。そのインパクトとクチコミ効果を狙うには、お笑いの要素の中にある「浸透しやすさ」「耳触りの良さ」は不可欠なものであると言えるでしょう。

逆に、人々に認知されている広告は、多くの人に共感を生む笑いに変化させやすいというメリットがあるとも言えます。お笑い芸人は、みんなが知っている広告を使うことで、前知識を生かした笑いを作ることができるのです。このように、広告とお笑いはインタラクティブな関係で、これからも社会を彩っていくことでしょう。

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