インターネットの出現でお笑いは変わったか?

お笑い × 効果・効能 仕組み

公開日:2014/01/08

378views

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お笑いの本質とは

インターネットという技術ができてから、人は個人単位で表現や情報発信をすることが容易になりました。

お笑いも、テレビというメディアやライブなどにプロの芸人が出演する以外に、YouTubeやニコニコ動画など、フリーのサイトを使って、全世界に発信することができます。お客さんを集めて舞台で披露したり、有名になってテレビに出演するしかない時代と比較すると、お笑いがより手軽に感じられる時代なのではないでしょうか。

では、インターネットという媒体ができたことで、お笑いの性質そのものに変化はあったのでしょうか。お笑いの作り手、受け手である人間にも何かしらの変化はあったのでしょうか。今回は、その答えを探ってみることにしましょう。

古代エジプトのお笑い

お笑いの歴史、それは古代エジプトまで遡ることができます。エジプトの壁画や神殿、墓などを見ると、政治的な風刺、パロディーや漫画のようなスケッチが描かれていることがあります。

その内容は頭の上にハンマーが倒れてきているようなものや、乗客が乗っているボートが転覆したりといった不幸な出来事を題材にしたものなどもあるそう。これ、実にドタバタ喜劇やコメディによくあるようなシーンだと思いませんか? ハンマーの壁画などは、まるで頭上からタライが落ちてくるドリフのコントのようです。

また、狒々が楽器を演奏していたり、動物が飲み物を飲んだり食べものを食べたりしているようなものも発見されています。最近、YouTubeで人気になった、「志村けんみたいな泣き声のヤギ」という動画。これは色々なバラエティー番組でも紹介されていましたので、ご存じの方も多いでしょう。

日本でも鳥獣戯画という動物を擬人化して風刺するものはありますが、古代エジプトから風刺=お笑いが生まれていたとは驚きです。また現代でも、政治や世相を鋭く風刺したユーモアの人気は高いもの。漫才のネタでもなんでも、風刺は「笑いの種」であることは間違いないのです。

ということは、紀元前3000年に始まったとされるエジプト王朝においても、人が笑うポイントが現代と何も変わっていないことがみてとれます。

人がお笑いに求めるもの

なぜ、時代が変わっても媒体が変わっても、お笑いの内容は変わらないのでしょうか。それは、人がお笑いに求めるものが変わらないことを意味しています。

例えば、あるアンケートで「付き合いたい男性のタイプ」の調査では、「笑いのツボが同じ」という答えが52.1%でNo.1でした。同じ場所でプッと吹き出した時の一体感は、なんとも言えず、人を親密な空気に包み込んでくれます。人はお笑いを介して共感することで、他人に安心感を得ることができます。

また、ほっとする笑いとは逆に、ストレスのはけ口になる笑いもあります。古くから風刺や滑稽を含んだ言葉遊びとして川柳があるように、不条理なことも、皮肉を言って笑い飛ばせば、どこか爽快感をもたらしてくれます。

第一生命が開催する「サラリーマン川柳」は、その媒体をインターネットに変えながら、通算27回、約93万句を超え、現在もたくさんのサラリーマンが応募をしています。今も昔も、社会に対する不満を笑いに変えて人はがんばって生きているのでしょう。

技術が進歩し表現方法自体が変わることはあっても、お笑いの本質は変わることなく、人々の生活に寄り添っているのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • RSS
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • RSS

ページの上部へ